TLIの成長過程
1956年
TLIは1956年6月に「基督教語文學院」として台湾の外国人宣教師に中国語を教えるために設立された民間経営の中国語学校で、優れた学習成果のため外国人に注目され、1958年には「台北語文學院」に改名し、台湾で初めての外国人向け中国語学校となりました。
1959年
TLIは台湾に住むアメリカ人外交官らの中国語研修を担当する旨、アメリカ国務院と契約を結び、1979年の中米断交まで20年にわたり、友愛の心で言語文化交流を通じて国民に受け入れられてきました。
1967年6月
何景賢院長はインドのデリー大学に中国研究学科を設立し、多くのインド人学生に中国語研修を行い、政府の中文編集員を養成し、「中印語音比較研究」を完成させました。TLIの基礎教材はインド人中国語教師に大きな影響を与えました。
1971年10月
TLIは香港キリスト教連合会の招きで九龍に「香港語文学院」を作り、2つの広東語部を設け、宗教、工商業、外交などに携わる外国人人材養成を行いました。1979年には教育部に要請し、サンフランシスコに「中山文化学院」を創設し、中国語教育の推進と中国文化の普及に努めました。またサンフランシスコ海華テレビを買取り毎週一回外国人や華僑向けに「中国語文」という番組を放映しテレビによる教育を開始しました。
1981年
TLIはアメリカアイオワ州のブエナヴィスタ大学と協力し中国語教学プランを開始するとともに、姉妹校契約を締結し、毎年中国語担当の優秀な教師を派遣したり中国留学の奨学金を調達しました。これらは現在も続いておりこれまでに3人の中国人教師を派遣し優れた成果を上げています。1987年にはアラスカ州知事の要請によりアラスカ州パシフィック大学に中国語学科を創設し姉妹校契約を締結し交流を続けています。
1987年
40年の隔絶の末、政府が両岸開放したことで両岸の交流が頻繁になったが、政治形態や生活様式、特に文字が繁体と簡体で異なるため問題もよく発生しました。1994年2月、TLIは台北で「第1回両岸中国語文字語彙学術シンポジウム」を開催し両岸や海外の語学専門家を一堂に集め、両岸の文字語彙の整合には「互いの文字を理解し、相違点の中にも共通点を見出し、互いに共存していく」という努力目標が採択されました。
1995年6月
TLIと北京語言文化大学は台北で「両岸中国語言語文字共同研究シンポジウム」を共同開催し、両岸の語学専門家を招き、両岸の文字語彙の違いをなくす方法が検討され、「両岸現代中国語常用辞典」を共同編集することが決定しました。後にTLIと北京言語文化大学で共同編さん協議書を締結し、度重なる双方の修正を経て、ついに大陸版と台湾版の両方が完成しました。
2006年
[兩岸現代漢語常用詞典]
TLIの独立出資により[兩岸現代漢語常用詞典]が完成。2世紀に渡る双方の努力の結果、大陸版は2003年、台湾改訂版は2006年10月に出版されました。この辞典により両岸交流が加速するだけでなく、両岸の生活文化を学ぶ外国人にとっても大きな貢献をしたと言えます。